ふるさと納税をする

ふるさと納税を始めてから、かれこれ5年がすぎた。ふるさと納税を始めてからは、お米は殆ど買っていない。この5年間で、ふるさと納税のタイミングを忘れてしまって、お米が届かなかったときの3回ぐらいだと思います。

私がよく利用するのが山形県河北町ふるさと納税で、納税をすると山形名産、はえぬきを送ってもらえます。これが美味しい。2年前など、旅行で山形・河北町東根市天童市にも行ってきました。車窓から青々とした田んぼを見て、ああ、これをいつも送ってもらっているんだなぁ、と感慨深く思いました。

ただ、ふるさと納税をしても、トータルで納める税金が安くなるわけではありません。むしろトータルの納税額は少し増えるのですが、代わりに返礼がいただけるので、その分が減額されたような形になるわけです。地元の自治体にも、当然地方税を納めているわけですし、所得税も納めているわけですが、そのうちの幾らかを他の地方自治体の納めて、代わりに返礼をいただき、次年度には控除、という形で税金としてはプラスマスナスゼロになるわけです。

税ですので、当然、収入の多い方は多く納め、そうでない方は少ない。税金というのは不思議なもので、多く納めてている人ほど、多くのサービスを国や自治体から受けているかというとそうではなく、原則として平等に再分配されています。多く納めている人ほど、不満が大きくなるのはそういうわけです。普通であれば、多く支払ったなら、その対価として得るサービスがアップしているはずなのに、社会保障や税金は、その原理原則からは外れています。したがって、不満が多い人が住んでいる自治体ほど、ふるさと納税で、対価を増やそうとする傾向が出てもおかしくありません。

私の場合、単純に食べ盛りの子供が多い(中学生以上の男三人)ので、食費や学費がばかにならず、せめてのお米だけでも欲しい、ということでふるさと納税で新鮮なお米をいただいています。また、地元の自治体も、いまだに中学校の給食がなかったりして市民サービスが非常に遅れており、どうでも良さそうな開発とかに税金を使うことに熱心でいまいちなので、その分をちょっとふるさと納税という形で、地方税の一部を他の自治体に寄付という形で納め、代わりに食材をお世話になっているわけです。ふるさと納税があって、助かりました。

統計によると、私の住んでいる地域もふるさと納税の方が多いそうで、おそらく、税金の使い方に不満の多い人が多いのでしょう。問題は「不満がある」と自分でも気付いていない点で、なんとなく税金で割りに合わないなぁと無意識に思っている、ということが根を深くしていて少しでも取り戻そう、とふるさと納税としている、と思われます。