教育費を貯蓄する時の盲点

子供の教育費の準備は、子供を授かったら避けては通れない課題です。フィナンシャルプランナーさんのサイトなどを見ていると、子供が誕生した時から準備しましょう、とあります。

本当にその通りです。

そして、そのような当たり前のことが書いてある理由は、おそらく誕生した時から準備するのがとても難しいからでもあります。

子供が生まれた時

普通の親は、赤ちゃんのために多くのお金を使うことになります。

赤ちゃん用品には上限がないのです。大学のための教育資金にの貯金に回すなんて頭にありません。あってもできません。バギー、おむつ、ベビー服、記念の写真、会食、チャイルドシート、哺乳瓶、ミルク、保育園代、等々。節約しようと思えば、メルカリやママ友から譲り受けるなど、いくらでも手はあるのですが、可愛い赤ちゃんのためなら…とついつい買ってしまいます。優しい親ほど赤ちゃんの将来のために貯金なんてできません。

幼稚園

幼稚園だって、お金がかかります。幼稚園の学費は、普通は2、3万円。子供2人が幼稚園に行ったりすれば、それだけで毎月5、6万円です。貯金なんて無理。

小学校

小学校だって、お金がかかります。机、ランドセル、習い事。でも、やりくり次第では、節約も可能です。小学校の6年間は、教育費の貯め時です。ここが最初で最後のチャンスだと思ってもいいです。なぜなら、中学校になると、また出費が増えはじめるからです。

中学校

制服、部活用品、塾代、等々。上限がありません。特に塾。教育業界は、春季講習、夏季講習、冬季講習、期末対策、などなどあの手この手でお金を吸い取ろうとします。上限を決めないと、どこまでも伸びていきます。特に進学校を目指していると、塾代がかかります。

高校

大学受験を目指している場合、高校になってしまってから教育資金を貯めるのは、とても困難です。予備校、模試等々、こちらもいくらでもお金が必要になるからです。

予備校で驚愕した事は、テレビにも出てくるような教師陣を集め、いつでも受講可能なビデオ授業でとても有名な予備校から、一括セット100万円のコースを勧められた時です。これは、さすがに高いだろう、とおもって競争相手の大手予備校のビデオ授業のコースにものぞいてみたら、ここでも一括セット100万円のコースを勧められ、ほとほと呆れました。自分たちが大学受験をしていたころは、こうではなかった。少子化でマーケットが小さくなってしまったのだから苦肉の策なのかもしれません。海外展開できない業種の悲哀を感じましたが、100万はありえませんので、合計で30万程度までおとし、あとは自分で勉強しろ、と子供に言いました。

今は、月々2千円くらいのリクルートスタディーサプリがありますから、ビデオ授業なら、これで十分です。映像配信は、どうしても理解度が落ちますので、ビデオ授業の予備校にお金を出すのは、本当にお金の無駄遣い。とにかく対面の予備校に行った方がよいでしょう。これは、両方経験した息子の言葉でもあり、映像授業は無駄だった、と言っています。

 

少し話がずれてしまいましたが、教育資金をためるのは、実は簡単なようで簡単ではない、ということなのです。お勧めは、子供の誕生と同時に学資保険に入り、強制的に天引きしてしまうことです。そうすれば、日々の生活費も抑えざるをえず工夫して生活しますし、自動的に教育資金をある程度確保できます。

また、子供を大学まで出そうと思ったら、子供の人数もある程度抑えたほうがいいです。あるいは、間を開けた方がよいでしょう。上の子と下の子が4、5年ぐらい離れていると、教育期間が長く続きますが、教育費も分散できて余裕が生まれます。色々なお下がりも使えて、経済的です。

大学進学が限られていた時代は、2年ぐらいの差のほうがまとめて子育てできてよかったかもしれませんが、今は時代が違います。大学進学を考えれば、4年程度あいている方がよい。

実際、双子、年子は小さい時は可愛くて楽しい事ばかりのようですが、大きくなってくると費用の面では本当に大変そうです。知人の話では、全く余裕はない、毎日学費を貯めるために通帳と家計簿をにらめっこして大学に振り込むためだけに生きている気分だそうです。お金が自由に使える独身者が気楽で本当に羨ましい、と言っていました。

もちろん、独身には独身にしかわからない悩みがあるのは言うまでもありませんが。。。