私立理工大学の学費について(2)

我が家には私立理系に通学している子供が2人おり、家計に全くゆとりがありません。2人にもアルバイトをしてもらっていますが、学費と最低限の生活費は親の務めだと思って、支払っています。

学費的にも、教育内容的にも国公立大学に進んで欲しかったのですが、残念ながら縁がありませんでした。。。

そんなわけで、親が日々学費のためにこつこつと捻出し、子供たちはバイトに勤しんでいるわけです。

気休めに同志を見つけるべく「私立理工系、学費が大変」などをキーワードで検索して同志をみつけては、おお、ここにも頑張っている親がいるんだな、とおもったりして慰めています。

そんなか、時々大学特集などの記事で、私立理工系の学費は4年間で、440万円ぐらい、などと、一体どういう調査や取材をしたらそうなるの?というような文章があったりします。どうやら、授業料という名目だけみているみたいなんですね。私立理系は、いわゆる授業料だけではなく、設備費や実習費など、追加費用が結構あるんです。

追加費用がない大学は、授業料だけでも約580万円になってしまうところもありますし、しっかり取材してほしいな、と切におもいます。

そして、理系をめざす受験生は、学費のことを考えたら安易に私立の流れず、国公立を目指してほしいと思います。仮に私立に進学してしまったらかかった学費の差額400万あれば、留学だってできちゃいます。

 

教育費を貯蓄する時の盲点

子供の教育費の準備は、子供を授かったら避けては通れない課題です。フィナンシャルプランナーさんのサイトなどを見ていると、子供が誕生した時から準備しましょう、とあります。

本当にその通りです。

そして、そのような当たり前のことが書いてある理由は、おそらく誕生した時から準備するのがとても難しいからでもあります。

子供が生まれた時

普通の親は、赤ちゃんのために多くのお金を使うことになります。

赤ちゃん用品には上限がないのです。大学のための教育資金にの貯金に回すなんて頭にありません。あってもできません。バギー、おむつ、ベビー服、記念の写真、会食、チャイルドシート、哺乳瓶、ミルク、保育園代、等々。節約しようと思えば、メルカリやママ友から譲り受けるなど、いくらでも手はあるのですが、可愛い赤ちゃんのためなら…とついつい買ってしまいます。優しい親ほど赤ちゃんの将来のために貯金なんてできません。

幼稚園

幼稚園だって、お金がかかります。幼稚園の学費は、普通は2、3万円。子供2人が幼稚園に行ったりすれば、それだけで毎月5、6万円です。貯金なんて無理。

小学校

小学校だって、お金がかかります。机、ランドセル、習い事。でも、やりくり次第では、節約も可能です。小学校の6年間は、教育費の貯め時です。ここが最初で最後のチャンスだと思ってもいいです。なぜなら、中学校になると、また出費が増えはじめるからです。

中学校

制服、部活用品、塾代、等々。上限がありません。特に塾。教育業界は、春季講習、夏季講習、冬季講習、期末対策、などなどあの手この手でお金を吸い取ろうとします。上限を決めないと、どこまでも伸びていきます。特に進学校を目指していると、塾代がかかります。

高校

大学受験を目指している場合、高校になってしまってから教育資金を貯めるのは、とても困難です。予備校、模試等々、こちらもいくらでもお金が必要になるからです。

予備校で驚愕した事は、テレビにも出てくるような教師陣を集め、いつでも受講可能なビデオ授業でとても有名な予備校から、一括セット100万円のコースを勧められた時です。これは、さすがに高いだろう、とおもって競争相手の大手予備校のビデオ授業のコースにものぞいてみたら、ここでも一括セット100万円のコースを勧められ、ほとほと呆れました。自分たちが大学受験をしていたころは、こうではなかった。少子化でマーケットが小さくなってしまったのだから苦肉の策なのかもしれません。海外展開できない業種の悲哀を感じましたが、100万はありえませんので、合計で30万程度までおとし、あとは自分で勉強しろ、と子供に言いました。

今は、月々2千円くらいのリクルートスタディーサプリがありますから、ビデオ授業なら、これで十分です。映像配信は、どうしても理解度が落ちますので、ビデオ授業の予備校にお金を出すのは、本当にお金の無駄遣い。とにかく対面の予備校に行った方がよいでしょう。これは、両方経験した息子の言葉でもあり、映像授業は無駄だった、と言っています。

 

少し話がずれてしまいましたが、教育資金をためるのは、実は簡単なようで簡単ではない、ということなのです。お勧めは、子供の誕生と同時に学資保険に入り、強制的に天引きしてしまうことです。そうすれば、日々の生活費も抑えざるをえず工夫して生活しますし、自動的に教育資金をある程度確保できます。

また、子供を大学まで出そうと思ったら、子供の人数もある程度抑えたほうがいいです。あるいは、間を開けた方がよいでしょう。上の子と下の子が4、5年ぐらい離れていると、教育期間が長く続きますが、教育費も分散できて余裕が生まれます。色々なお下がりも使えて、経済的です。

大学進学が限られていた時代は、2年ぐらいの差のほうがまとめて子育てできてよかったかもしれませんが、今は時代が違います。大学進学を考えれば、4年程度あいている方がよい。

実際、双子、年子は小さい時は可愛くて楽しい事ばかりのようですが、大きくなってくると費用の面では本当に大変そうです。知人の話では、全く余裕はない、毎日学費を貯めるために通帳と家計簿をにらめっこして大学に振り込むためだけに生きている気分だそうです。お金が自由に使える独身者が気楽で本当に羨ましい、と言っていました。

もちろん、独身には独身にしかわからない悩みがあるのは言うまでもありませんが。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

教育費をためるには、どうすればいいのか

子供が3人いる場合、子供たちを大学まで進学させるかどうか、で教育費に対する姿勢が変わってきます。大学に進学しないのであれば、塾代などを節約できるだけでなく、中学高校も公立で良いでしょうし、大学の学費は必要ありません。

お金の節約、貯蓄、という観点で考えると、子供を大学に進学させるのは得策ではありません。高卒でも仕事は沢山ありますし、高卒の公務員試験も沢山あります。大学に進学しても仕事に恵まれないケースがありますから、潔く高卒で公務員を目指すという進路は、コストパフォーマンス、という観点では最強かもしれません。

また、大手企業でも高卒枠がある企業もあり、自動車産業や鉄道などでは、高卒枠がある場合もみられます。

しかし、世の中は日本のみならず世界中で高学歴化が進んでおり、今の大卒は50年前の高卒と同じぐらいの価値になりつつある、ような気がしています。

 

そうなると、やっぱり子供たちには大学には進学させてあげたいとなるわけです。

我が家の場合、教育費は高校までは公立、大学は私立かもしれない、と言うシュミレーションで教育費を貯めてきました。

この中で、ソニー保険の学資保険は、ほんとうにおすすめです。これをしないで何をするのか、という気がしています。

投資信託は、長期で積み立てにはいいですが、支出が必要な時に安値だったりするので、教育費よりも老後資金、という感じになっています。

普通預金は、日々の教育資金用です。塾代、夏季や冬季講習、試験代などなど、普通は考慮にいれてない教育費って、意外と多いものです。大学入試代など、数十万になったりします。

お金を貯めるためには節約しないといけません。節約に貢献したな、と思うのは

  • 国産の小さな車で我慢。すでに10年も乗っている。
  • 中古の値段が落ち着いているマンションの購入
  • 宿泊代の安いホテル、宿泊施設の利用
  • 意味のない外食を減らす

でしょうか。小さな車は購入費も維持費も安いです。値崩れが終わった中古マンションは、値段が下がりませんし、そもそも価格が安い。それどころか私が購入したマンションは、購入時よりも少し値段が上がりました。子供が巣立って売却すれば、結局住宅ローンの利子と不動産の手数料だけで住めたことになりますので、得したなと思っています。ローンも少なくてすみますので、気が楽です。残念なのは、住宅ローン減税が対象から外れてつかえないことがあることでしょうか。

あとは、子供が大学を卒業するまでは、とにかく親は一生懸命働く、ということでしょう。結局はそれが一番大事かと思います。

 

 

 

 

もし、子供が3人いたら学費はどうなるのか

今は少子化が進んでいて、子供の数が少なくなってきていると言われています。

でも、お子さんがおられる家族の子供の人数は、さほど変わっていない、とも言われています。

つまり、子供のいない夫婦や独身者が増えている、ということらしいです。

実際、お子さんのいる家庭の子供の人数分布はあまり変わっていないそうです。そうなると、子供が3人もいると将来の学費が心配になりますね。

私も子供が3人いるので、全く人ごとではありませんから、当然シュミレーションしながら今までやってきました。長男は、もうすぐ大学を卒業しますので、あと一息、といったところです。

せっかくなので、シュミレーションをここに掲載しておきます。年次は、今年を基準にしてありますが、これは仮にというだけで、開始年はいつでもあまり変わらないでしょう。

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一番親孝行なのは、言うまでもなく全部公立で卒業する場合です。2029年から毎年100万円以上の学費の支出がありますが、4年で終わります。

大学から私立に行きますと、100万円以上の学費の支出が8年間続き、そのなかで200万円を超える年が5年、300万円を超える年も3年あります。

教育資金が多少あっても貯金が多少あったとしても大変ですね。仮に、毎年100万円の学費は捻出できるとした場合、大学前までに一千万程の学費を貯金できればなんとか切り抜けることが可能でしょう。

もし、全員私立の中高一貫に進学しますと、100万円以上の学費の支出が14年続き、そのなかで200万円以上が10年、300万円以上も6年あります。最高460万円の年もあります。

40代の普通の家庭の世帯年収が690万ぐらいですから、学費だけで65%をしめてしまいますので、標準家庭では厳しいと思います。年収1000万あっても手取りは800万円ぐらいでしょうから、住宅ローン、塾代などがある場合は厳しそうです。年収は1500万円は最低必要だと思います。あるいは3000万ほどの教育費を高校前までに用意できれば、普通の家庭でも可能かもしれません。

最近では、高校の学費の補助などもあると聞きますから、所得が低めであれば、このシュミレーションよりは学費が少なくなると思いますが、大変なことにはかわりありません。

前にも書きましたが、学費の面からみると、高校や大学は国公立を目指すのがよいと思います。

学風などを考慮せずにコストと言う面だけで私立の中高一貫で学費の元がとれる学校は、超有名大学に進学できたときだけだと思われますので、教育費という観点からみえると安易に私立中高に進学するのは考えものです。

少し調べればわかることですが、首都圏の公立進学校の進学先は、東大京大も結構いますし、早慶も多くの方が進学しています。旧帝大や国公立なら、むしろ公立高校のほうが多いくらいです。MARCHになると割と公立でも普通の進学先になります。

 

なお、塾代、予備校代、一人暮らし費用などは、ここに含まれませんので、現実は更に費用がかかることになります。

 

カフェインの効能と弊害

カフェインの発見

カフェインが発見されたのは、1819年のことです。今から約200年も前に見つかっているなんて信じられませんね。

発見者は、ドイツの化学者、フリードリープ・フェルディナント・ルンゲです。

ルンゲさんは、ドイツのハンブルグの生まれです。生家は裕福ではなく、義務教育を終わるとすぐに働きにでたそうですが、働きながら大学に進み、化学を専攻して学位を得ました。

ルンゲさんは、文豪ゲーテさんと親交があって、ゲーテさんが愛飲していたコーヒーの成分を研究したらどうか、と勧められます。ゲーテさんは、コーヒーを飲むと元気になるので、その成分に興味があったらしいんです。

そして、1819年、ついにコーヒーから白い結晶のカフェインの分離に成功したのでした。

カフェインの効能

ゲーテさんが興味を持ったように、コーヒーを飲むと、元気なるような、目が覚めるような、頭がすっきりするような経験は、多くの人があると思います。これは、カフェインの取得が原因なのですね。

カフェインには、覚醒作用があるのです。

  • 覚醒作用により、反応時間、運動能力が向上
  • 弱い強心作用
  • 皮下脂肪燃焼効果
  • 疲労や眠気の軽減

結果的に眠気覚ましに活用している方は多いのではないでしょうか。

ちなみに、カフェインは動物にも同様の効果があるので、競馬では、禁止薬物の1つです。

 

カフェインの弊害

集中力のアップ、身体能力の向上など、一見、良いことばかりのカフェインの効能ですが、良いことばかりではありません。負の側面もあります。

この記事では、負の側面にスポットを当てたいとおもいます。

カフェインが発見されたのは、1819年。200年も前の出来事で、現在は、カフェインを含む飲料や食料は世の中にありふれてはいますが、その化学的構造がアルカロイドの一種である、ということを知っている人は、化学に興味のある方以外にはほとんどいないと思います。

そんなこと、どうだっていいですものね。

でもこのアルカロイド、その仲間である薬の名前違を聞くと、少し怖くなってくると思います。

タバコに含まれるニコチン、そしてがんの鎮静剤や覚醒剤につかわれたりするモルヒネ、犯罪でしなかない覚醒剤のコカインもアルカロイドの仲間なのです。

そう、カフェインも実はいわゆるドラッグの仲間なのでした。

したがって、言うまでもなくそこには副作用も発生します。

不眠

誰でも経験がある副作用として、不眠があります。目が覚める、という効能をネガティブに表現すると、眠れない、ということです。

時々脳や体が疲れているのになぜか眠れない、という経験がある方は、その日を振り返ってみてください。コーヒーや紅茶、コーラなどを飲みすぎていませんでしたか?

めまい

カフェインは、心拍数の上昇や神経系への刺激によって、めまいを誘発することがあります。

不安の誘発

カフェインは、不安も誘発します。カフェインは神経系に作用するためです。なんだかわからないけれど、不安感がある、不安で緊張したりイライラすると言う経験がある方は、その日、コーヒーや紅茶をのみすぎていませんでしたか?

私も、夕方ごろの妙な不安感の原因がコーヒーだとは思ってもみませんでした。

コーヒーをやめたら、夕方の憂鬱な気分が治りました。

心拍数の増加

カフェインと取得してしばらくすると、心拍数が上昇します。人によっては急に心臓がドキドキする、と驚くかもしれません。これも、カフェインが原因です。

吐き気、嘔吐

カフェインと取得しすぎると吐き気、嘔吐がおきるかもしれません。これも、カフェインが原因です。私も経験がありますが、その時は、コーヒーが原因だとは思ってもみませんでした。

パニック障害への影響

カフェインの弊害をみてみると、めまい、心拍数の上昇、不安感の喚起、などパニック症状と重なることが多いですね。

これは、私の私見でしかありませんし、私は医者でもありませんが、コーヒーのもつ副作用がパニック障害を誘発しているような気がしてなりません。

コーヒーをデカフェに変えたら、動悸やめまいなどのパニック症状と似た症状はなくなりました。