もし、子供が3人いたら学費はどうなるのか

今は少子化が進んでいて、子供の数が少なくなってきていると言われています。

でも、お子さんがおられる家族の子供の人数は、さほど変わっていない、とも言われています。

つまり、子供のいない夫婦や独身者が増えている、ということらしいです。

実際、お子さんのいる家庭の子供の人数分布はあまり変わっていないそうです。そうなると、子供が3人もいると将来の学費が心配になりますね。

私も子供が3人いるので、全く人ごとではありませんから、当然シュミレーションしながら今までやってきました。長男は、もうすぐ大学を卒業しますので、あと一息、といったところです。

せっかくなので、シュミレーションをここに掲載しておきます。年次は、今年を基準にしてありますが、これは仮にというだけで、開始年はいつでもあまり変わらないでしょう。

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一番親孝行なのは、言うまでもなく全部公立で卒業する場合です。2029年から毎年100万円以上の学費の支出がありますが、4年で終わります。

大学から私立に行きますと、100万円以上の学費の支出が8年間続き、そのなかで200万円を超える年が5年、300万円を超える年も3年あります。

教育資金が多少あっても貯金が多少あったとしても大変ですね。仮に、毎年100万円の学費は捻出できるとした場合、大学前までに一千万程の学費を貯金できればなんとか切り抜けることが可能でしょう。

もし、全員私立の中高一貫に進学しますと、100万円以上の学費の支出が14年続き、そのなかで200万円以上が10年、300万円以上も6年あります。最高460万円の年もあります。

40代の普通の家庭の世帯年収が690万ぐらいですから、学費だけで65%をしめてしまいますので、標準家庭では厳しいと思います。年収1000万あっても手取りは800万円ぐらいでしょうから、住宅ローン、塾代などがある場合は厳しそうです。年収は1500万円は最低必要だと思います。あるいは3000万ほどの教育費を高校前までに用意できれば、普通の家庭でも可能かもしれません。

最近では、高校の学費の補助などもあると聞きますから、所得が低めであれば、このシュミレーションよりは学費が少なくなると思いますが、大変なことにはかわりありません。

前にも書きましたが、学費の面からみると、高校や大学は国公立を目指すのがよいと思います。

学風などを考慮せずにコストと言う面だけで私立の中高一貫で学費の元がとれる学校は、超有名大学に進学できたときだけだと思われますので、教育費という観点からみえると安易に私立中高に進学するのは考えものです。

少し調べればわかることですが、首都圏の公立進学校の進学先は、東大京大も結構いますし、早慶も多くの方が進学しています。旧帝大や国公立なら、むしろ公立高校のほうが多いくらいです。MARCHになると割と公立でも普通の進学先になります。

 

なお、塾代、予備校代、一人暮らし費用などは、ここに含まれませんので、現実は更に費用がかかることになります。