カフェインの効能と弊害

カフェインの発見

カフェインが発見されたのは、1819年のことです。今から約200年も前に見つかっているなんて信じられませんね。

発見者は、ドイツの化学者、フリードリープ・フェルディナント・ルンゲです。

ルンゲさんは、ドイツのハンブルグの生まれです。生家は裕福ではなく、義務教育を終わるとすぐに働きにでたそうですが、働きながら大学に進み、化学を専攻して学位を得ました。

ルンゲさんは、文豪ゲーテさんと親交があって、ゲーテさんが愛飲していたコーヒーの成分を研究したらどうか、と勧められます。ゲーテさんは、コーヒーを飲むと元気になるので、その成分に興味があったらしいんです。

そして、1819年、ついにコーヒーから白い結晶のカフェインの分離に成功したのでした。

カフェインの効能

ゲーテさんが興味を持ったように、コーヒーを飲むと、元気なるような、目が覚めるような、頭がすっきりするような経験は、多くの人があると思います。これは、カフェインの取得が原因なのですね。

カフェインには、覚醒作用があるのです。

  • 覚醒作用により、反応時間、運動能力が向上
  • 弱い強心作用
  • 皮下脂肪燃焼効果
  • 疲労や眠気の軽減

結果的に眠気覚ましに活用している方は多いのではないでしょうか。

ちなみに、カフェインは動物にも同様の効果があるので、競馬では、禁止薬物の1つです。

 

カフェインの弊害

集中力のアップ、身体能力の向上など、一見、良いことばかりのカフェインの効能ですが、良いことばかりではありません。負の側面もあります。

この記事では、負の側面にスポットを当てたいとおもいます。

カフェインが発見されたのは、1819年。200年も前の出来事で、現在は、カフェインを含む飲料や食料は世の中にありふれてはいますが、その化学的構造がアルカロイドの一種である、ということを知っている人は、化学に興味のある方以外にはほとんどいないと思います。

そんなこと、どうだっていいですものね。

でもこのアルカロイド、その仲間である薬の名前違を聞くと、少し怖くなってくると思います。

タバコに含まれるニコチン、そしてがんの鎮静剤や覚醒剤につかわれたりするモルヒネ、犯罪でしなかない覚醒剤のコカインもアルカロイドの仲間なのです。

そう、カフェインも実はいわゆるドラッグの仲間なのでした。

したがって、言うまでもなくそこには副作用も発生します。

不眠

誰でも経験がある副作用として、不眠があります。目が覚める、という効能をネガティブに表現すると、眠れない、ということです。

時々脳や体が疲れているのになぜか眠れない、という経験がある方は、その日を振り返ってみてください。コーヒーや紅茶、コーラなどを飲みすぎていませんでしたか?

めまい

カフェインは、心拍数の上昇や神経系への刺激によって、めまいを誘発することがあります。

不安の誘発

カフェインは、不安も誘発します。カフェインは神経系に作用するためです。なんだかわからないけれど、不安感がある、不安で緊張したりイライラすると言う経験がある方は、その日、コーヒーや紅茶をのみすぎていませんでしたか?

私も、夕方ごろの妙な不安感の原因がコーヒーだとは思ってもみませんでした。

コーヒーをやめたら、夕方の憂鬱な気分が治りました。

心拍数の増加

カフェインと取得してしばらくすると、心拍数が上昇します。人によっては急に心臓がドキドキする、と驚くかもしれません。これも、カフェインが原因です。

吐き気、嘔吐

カフェインと取得しすぎると吐き気、嘔吐がおきるかもしれません。これも、カフェインが原因です。私も経験がありますが、その時は、コーヒーが原因だとは思ってもみませんでした。

パニック障害への影響

カフェインの弊害をみてみると、めまい、心拍数の上昇、不安感の喚起、などパニック症状と重なることが多いですね。

これは、私の私見でしかありませんし、私は医者でもありませんが、コーヒーのもつ副作用がパニック障害を誘発しているような気がしてなりません。

コーヒーをデカフェに変えたら、動悸やめまいなどのパニック症状と似た症状はなくなりました。