映画 - 男はつらいよ 第1話

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僕は寅さんのファンなので、男はつらいよについてメモがわりに書いておこう。今日は第1話。1作目なので、初めて見る方にも分かるように映画が構成されている。この1話を見ているか見ていないかで、その後のシリーズを見る目が変わってしまいます。山田洋次監督は、シリーズになるとは思っていなかったそうなので、この回でストーリーが完結するように構成されている、そこが潔くて大好きである。

寅さんが矢切の渡しに乗って柴又に帰ってくるシーン、おばちゃんに会うシーン、御前様に会うシーン、どれもこれも、寅さんが家出して以来、本当に久しぶりに帰ってきたことが分かる。さくらは、最初は寅さんがお兄さんだとは分からなかったぐらいだから、この第1話を見なくては、その後のシリーズの味わい深さも変わってしまうと思う。

また、さくらが、とてもとてもキュートであるのがこの回の特徴である。おそらく、老若男女、誰もがかわいいなぁ、と好きになってしまうと思う。さくらとひろしの結婚式に出席する博の父親である諏訪飈一郎も、いかにも北海道の大学教授、という感じでとてもいい。初代おいちゃんは、寅さんと同じくらい面白いのも特徴です。三代目のおいちゃんが、どちらかといえばシリアスな雰囲気なので全体の雰囲気がかなり異なります。好みが別れるところでしょう。私は、2代目が好きです。

初代マドンナの冬子は、御前様の娘だった、というのも、ああそうだったんだなぁ、と納得がいく。御前様には娘がいたんですね。そして御前様の奥さんは、若くして亡くなっていたんです。そこも大事なポイントのような気がします。

第1話でとても印象に残るシーンは、寅さんが失恋して帝釈天を去っていくところをを上方から撮影したシーン、そして失恋後に押入れの中で隠れていて、さくらに見つかってしまい、押入れに頭をぶつけてしまうシーン。ここでのさくらは、本当に笑っているような気がします。

また、寅さんの洋服が、その後のトレードマークとなったベージュにチェックに青のダボシャツ、セッタではない点。第1作では、革靴を履いています。つまり寅さんのトレードマークは、最初から明確に決まっていたのではなく、その後の試行錯誤でアイコンになっていったんだなぁ、とわかります。

とにかく話は盛り沢山、ちょっと詰め込みすぎ感がありますが、その後の47作の広がりが生まれる起点なっているように感じます。

 

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男はつらいよ 寅さんお帰り 第50話の話は、こちら

rainbowfish.hatenablog.com

です。