映画 - 第13話 男はつらいよ 寅次郎恋やつれ

男はつらいよの醍醐味の1つは、全体が繋がっているエピソードが時々登場するところです。寅さんは48回分の恋愛エピソードが詰まっています。その1つ1つが独立しているので、前回までを知らなくても、その回だけで楽しめるようにできています。

しかし、そう言いながら時々、エピソードが繋がっている時があります。1つは、このマドンナが吉永小百合さん、歌子ちゃんのケースです。第9作で、マドンナ・吉永小百合は結婚して幸せになって終わったはずなのに、ここではその後の姿が描かれています。なんと、ここでは未亡人になって、苦労している姿が登場するわけです。寅さんは、再度一肌脱ぎます。できれば、もう1、2回登場して、継続性が見たかったです。今頃、歌子ちゃんはどんな風に暮らしているんでしょうね。

同じようなケースは、リリーさん、浅丘ルリ子さんのケースですが、これは有名です。

ややこしいというか、不思議なのは、同じマドンナ役なのに、いつもやくどころが異なるケースもあるという点です。それが、竹下景子のケースです。竹下景子さんも3回、いつも名前が違う役でして、設定も、性格も何もかも違う。同じ人なのに繋がらない女優さんと繋がっている女優さんがいるんですね。きっと深い意味はないんだろうな、と思いますが、気になります。

僕は、両方のパターンとも好きです。