映画 - スラムドッグ$ミリオネアを見た

スラムドッグ$ミリオネアを見た。監督はダニー・ボイル。2008年の映画だ。2008年といえば約10年前。今のインドから見れば、だいぶ昔の、発展前の景色が写っているのだろう、と思う。この10年間のインドの発展は著しいのだから。そういう意味では、本当のミリオネアも沢山生まれたんだろうなぁ、と思う。

まずは映像が凝っているのが特徴である。インドのスラム街を撮影しているのに、ただただ美しく見える。原作の本は読んでいないので、ストーリーが同じ展開なのかどうかはわからないけれど、みのもんたのファイナルアンサーで有名になったクイズの進展と並行して回答者の半生が語られていく。二つの話がパラレルに進むので、どちらも先がきになってしまって目が離せなくなる。なかなかうまい具合になっている。途中からラブロマンスに主題が変わっていくが、それもまた良い。

後日見た宇宙兄弟でもそうだが、長男はいつも弟を守ることを宿命づけられている。弟が希望を叶えた後、兄が自分を取り戻すことができれば本当は嬉しいのだけど、この映画の結末は、兄にはただ弟の犠牲になったしまうだけだった。まぁ、映画だからこれでもこれでいいけれど、ですね。

映像とカットが凝っているので、これって映画だよなぁ、と思った。

ところで、元になっているクイズ番組は、日本でも大変人気があったクイズ$ミリオネアと同じもので、日本では、みのもんたのファイナルアンサーが流行語になった。今でもたまに使っている人がいたりして、懐かしい気持ちになる。オリジナルはイギリスのクイズ番組でしく、日本ではフジテレビがライセンス契約を結んで制作・放映をしたそうである。スラムドッグ$ミリオネアでも、インド英語のファイナルアンサーを聞くことができる。

ストーリー自体は、偶然を多用した割と王道的なエンターテイメントな流れです。


スラムドッグ$ミリオネア 予告編