新型コロナウイルス の感染者は本当に抑えられているのか、移動平均で勝手に検証してみた。

ブロクを書いておいてよかったなと思う点は、その時点で何を考え、何を思っていたのかが記録に残っていることで、ちょっとだけ反省したり、現状に対しての参考にしたりできることかもしれない。十日前の記事を読んでみると、その時は悲壮感を感じていたものの、今となっては、まだまだのんきだったんだなぁ、と思います。この十日間で、世界中の多くの方が亡くなりました。イタリアやフランス、スペインはこれからどうなるんでしょう。ニューヨーク州でも全員在宅勤務になりました。

専門者会議によると日本は、一定の抑制効果がでている、ということで、まずはよかったと思います。と言っても、毎日多くの市中感染者が見つかっており、死亡率を他国と比較しても決して低いとは言えず、検知以上の感染者がいるのは間違いないでしょう。ドイツでは、死亡率は0.3%とかなり低く、日本の3.5%と比べると十分の一です。裏を返せば、もし日本とドイツが同程度の医療水準だと仮定すれば、日本の存在的感染者は実際の10倍と見積もってもよく、そうなると現在1055人の感染者が検知できているのですから、10550人いると想定してよいのでしょう。あるいは、日本の医療水準がドイツよりも10倍劣る、と言うことかもしれませんが、それはちょっと考えにくい。やはり、日本は潜在的感染者が実際の10倍と考えるのが妥当です。

市中感染は首都圏、名古屋圏、大阪・神戸圏で発生していますので、それぞれの地域の感染者を10倍すれば、おおよその実態に近くのではないでしょうか。

ところで、感染者の推移から何か状況を把握したくなって、コロナ関係のデータを検索していたところ、東洋経済新聞社のオンライン編集部がGithubにデータをおいてくれていましたので、それを使ってグラフを作成してみました。

(Reference: https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/ )

特に、移動平均が知りたかったので、作成してみました。移動平均は、コロナウイルスは2週間の潜伏期間があるということなので、2週間とその半分の1週間で作成してみました。

まずは、日別の新規感染者のグラフです。これをみると、グラフにでこぼこがあって、全体の傾向がわかりにくいです。

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そこで、7日間の移動平均です。潜伏期間の半分で移動平均をとってみました。すると、ここではピークを若干過ぎたような。

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次に、潜伏期間の2週間で移動平均をとった場合です。この場合、確かにギリギリのところで抑制でてきるが、まだピークを過ぎたとは言い切れませんでした。これは専門者会議の結果と一致するところです。2週間の移動平均は、専門家の意見と一致しているようです。

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私は、感染症の専門家でもデータアナリストでもありませんが、ピークを過ぎた、と言い切るには2週間の移動平均が下降してからなのかなあ、と思いました。