ナガノパープルをふるさと納税でいただく

先日、2020年8月30日放送のTBSラジオ - 安住紳一郎の日曜天国という番組で、ナガノパープル、という葡萄のプレゼント企画を発表していました。僕は、あずみアナウンサーが大好きで、彼のでる番組は大抵みたり聞いたりしています。その安住氏によると、人類はナガノパープルを食べたことのある人と食べたことのない人の二種類に分けることができるそうで、安住氏と女性パーソナリテイーの中澤女史は、自分らは食べたことのある側の人類に属している、とご説明されておりました。

残念ながら、私は食べたことのない側の人間であったため、そうか、現在、このコロナ禍において世界はナガノパープルを通して二分されているのだな、と理解しました。

そうであれば、プレゼント企画に応募して是非ともナガノパープルとやらの葡萄を手に入れるべきなのでしょうが、私はプレゼント類に当選したことが一度もない運のない人間でもあるので、最初からプレゼント企画は諦め、他の確実な方法を模索することにしました。

なお、安住氏がプレゼントするナガノパープルは、千葉で収穫されたチバ・ナガノパープルである、と言うことでさらに希少価値が高く、またそのネーミングにまつわるエトセトラを面白おかしく説明していて、思わず笑ってしまったのですが、それはそれとして私は普通のナガノパープルを確実に手に入れるべく、しばし思案しました。

しばらくして、おおそうだ、私はふるさと納税をしているんだった、と思いたち、ラジオを聞き終わると同時に早速「さとふる」で検索したところ、なんとナガノパープルを贈ってくださる長野県須坂市を発見し、すぐに応募したのでした。ふるさと納税なら間違いありません。

そう、そして須坂市は、ナガノパープルを開発した街です。ふるさと納税で本物中の本物を食べることができるのです。私は、ふるさと納税の仕組みを制度化してくれた菅元官房長官、現総理大臣に感謝したのでした。

そして、この四連休の初日、あのナガノパープルが須坂市から届きました。

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おお、これがナガノパープルか。見た目はピオーネか巨峰か。

安住氏によると、ナガノパープルの食感は、明治維新の文明開化において、まるで新橋で蒸気機関車を見た時のような衝撃だった、と述べており、さすがにそれは言い過ぎだろう、相変わらず大袈裟な表現だなー、と思いましたが、いずれにしても今、その食感を味あう時がきたのだと思うと、思わず武者震いをしてしまいました。

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まずは水で洗って、一口。おや、なんだこれは? そうですね、なんというかグミのような食感。これは安住氏も食感はグミのような、ゼリーのような、と言っていましたが、まさに的を射る表現。葡萄の皮がそのまますーっと、前歯で噛み切ることができます。思わず、おっとっと、と声がでそうなくらい不思議な食感。そして味はいわゆるピオーネや巨峰のような紫のぶどうの味です。シャインマスカットのピオーネ版、という感じでした。

たしかにこれはパラダイムシフトです。新橋で蒸気機関車をみた時、という比喩はやはり大袈裟なような気がするけれども、パラダイムシフトであるのは間違いない。今回、須坂市ふるさと納税をしてよかったな、と思った瞬間でした。

残念ながら今年のナガノパープルの受付は全部終わってしまったようですが、来年も頼んでみようかな、と思った四連休でした。なお、全部は食べきれないので、一部は冷凍しました。

なお、葡萄は冷凍してもおいしいんです。冬になってお風呂上がりに一口食べたりすると幸せを感じる、と私の父が言っていました。ナガノパープルは皮ごと食べることができるので、冷凍したら、また違った美味しさがあると睨みます。

ところで、僕は二十年ほど前にアメリカに住んでいたことがあるのですが、アメリカの葡萄は皮ごと食べられるのが普通だったので、当時大変驚いたことがあります。ただ、アメリカの葡萄の味はそれほど美味しいわけではなくて、やっぱり日本の巨峰が恋しいなーと思った記憶があります。今、まさに日本の葡萄の味でアメリカのような食べ方ができるようになり、僕は少し感動しています。